先日こんな質問をいただきました。
「卵子凍結って助成金がでるのですか？」
単純な回答として、
「はい、でます。ただし…」
そうです、しっかりと要件があります。
東京都は2023年9月に
「卵子凍結に係る費用への助成」
「凍結卵子を使用した生殖補助医療への助成」
を開始しました。
「卵子凍結」は18歳から39歳までの女性で、
「凍結卵子での生殖医療」は43歳未満の妻が対象になります。
つまり、結婚していなくても39歳までに採卵して卵子を凍結、
その凍結卵子で43歳までに(未婚ならば結婚して)生殖医療をおこなう。
この医療行為に対して助成金がでるということです。
数年前、千葉県でもテストでやっていた事があるそうで
それに参加された方は今でも凍結卵子を保持しているとのことです。
それ以外の詳しい要件は都のHPを参照して下さい。
https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/shussan/ranshitouketsu/touketsu/gaiyou.html
しかも、
「令和6年3月31日までに医療行為が終了した方」
という後3ヶ月ほどの期限付きです。
また、
「すでに不妊症の診断を受けており、
不妊治療を目的とした採卵・卵子凍結を行う方は、本事業の対象外です。」
この助成金を紹介したいわけではありません!!
自治体のこの動きをどう捉えるか、です。
流れとしては「体外受精の助成金」になぞっています。
要件の中には
「都が実施する調査に協力すること。」
「継続的に（最大5年間）回答すること。」とあります。
つまり、卵子凍結、凍結卵子での生殖医療で
どれくらいの効果が出るかのデータ集めです。
これで有益な結果が得られ、出生率増加に寄与すれば
一般的に卵子凍結も補助金支給の対象になるわけです。
ただ、どうでしょうねぇ、少なくても5年、
お役所仕事だから7年くらいは先の話になるかも知れないですね。
今現在「卵子凍結」を必要としている方には間に合いませんが、
体外受精の助成金、保険適用の流れから
「卵子凍結」も助成されていく流れになることでしょう。
10年後には、「成人式を迎えたら卵子凍結」なんて当たり前
な時代になるかも知れませんね。
あ、助成とは関係なく
「卵子凍結」を行っている医療施設が増えて来ています。
自費で卵子凍結を行えますので
助成など待っていられないという方は
医療施設に問い合わせてみて下さい。
ますます「卵子凍結」が身近になってくると思いますが
それはそれで、他の問題も出てくると思います。
改めて他の機会に記させて頂きます。
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