不妊治療（体外受精）を受けているあなたに
妊娠に向けて鍼灸施術ができること
体外受精は大きく分けて二つの処置があります。
採卵：卵巣で育ってくる卵胞(卵子)を体外に取り出します。
移植：体外で受精した胚(受精卵)を体内に戻します。
＊通常１周期目で採卵、２周期目で胚移植を行います。
（採卵した周期に受精卵を移植することもあります）
＊ 採卵に向けて鍼灸施術ができること
《怖い・痛い・不安・採れるの・いくつ？》
採卵を迎えるあなたの体は無意識に緊張しています。
その緊張はデメリットでしかありません。
鍼灸施術はこんなことができます
１、自律神経の安定：鍼施術に加え背骨に沿った指圧を行うことで、
緊張した身体を緩め、副交感神経（リラックス神経）を立ち上げます。
⇨ ホルモンバランスの安定
２、血液循環の促進：お灸のツボ刺激と熱の刺激の効果で
血液循環を促し、冷えを改善します。
⇨ 卵巣への栄養促進
３、内臓機能の亢進：経絡的な考えをもとに婦人科系・消化器系の機能を亢進させ
代謝を高め、生理機能の改善を促します。
⇨ 卵胞発育促進
４、卵巣へ経穴(ツボ)刺激：経絡的な考えをもとに耳ツボを使い採卵に向けて
良質な卵胞の発育を促します。
⇨ 卵胞発育促進
【注意】卵胞の質は既に決まっています！
採卵を迎える時点では卵胞の質を変える事は出来ません。
“質の良い”卵胞を刺激して採卵に臨むこと、
一つでも多くの卵胞が採卵できることが今できる最大限です。
＊ 移植に向けて鍼灸施術ができること
《期待・不安・着床するの？・妊娠するの？》
移植に臨むあなたの体も違う意味で緊張しています。
妊娠に向けてはやはりデメリットです。
＊施術が同じでもその意味合いが大きく異なります。
鍼灸施術はこんなことができます
１、自律神経の安定：鍼施術に加え背骨に沿った指圧を行うことで、
緊張した身体を緩め、副交感神経（リラックス神経）を立ち上げます。
⇨ ホルモンバランスの安定
２、血液循環の促進：お灸の効果でツボ刺激と熱の刺激で
血液循環を促し、冷えを改善します。
⇨ 子宮への栄養促進
３、内臓機能の亢進：経絡的な考えをもとに婦人科系・消化器系の機能を亢進させ
代謝を高め、生理機能の改善を促します。
⇨ 子宮内膜の肥厚を促進
４、子宮へ経穴(ツボ)刺激：経絡的な考えをもとに耳ツボも使い移植に向けて
子宮内膜の肥厚を促します。
⇨ 子宮内膜の肥厚を促進
【注意】子宮内膜の肥厚には血流促進が重要です！
子宮筋腫や子宮内膜炎などは血流を妨げ着床を難しくします。
しっかり生理を迎えることも妊娠に必要なことです。
受精卵を穏やかに迎えることが妊娠へのはじめの一歩です。
＊採卵・移植に向けホルモン剤が投与されます。
身体の中では薬が過剰になりすぎないようにバランスが取られます。
(不足のものは補い、過剰なものは排出されます)
バランスが崩れると気分が悪くなったり、
頭痛・吐き気など体調を崩すことになります。
鍼灸施術は体の機能を促進させる働きがあり
ホルモンバランスを整えることができます。
体外受精の処置に合わせた施術が効果的
採卵に向けた施術
＊生理前の施術：（妊娠の可能性がない場合）
・生理をしっかりと迎えることも大切です。
・退化した黄体の排泄を促す施術です。
＊生理後の施術：妊娠に向けた全ての機能が動き出します。
・卵胞ホルモンが増加して採卵に向け卵胞が育ちます。
・卵胞を発育させるための施術です。
＊採卵前の施術：採卵に向けて卵胞が大きくなります。
・ひとつでも多くの卵、少しでも質の良い卵の採取に臨みます。
・採卵に向けての緊張を緩める施術です。
卵胞の大きさをエコーなどで確認し、排卵の前に採卵をおこないます。
＊生理前の施術：採卵をした周期は妊娠の可能性はありません。
・移植周期に向けて子宮の内膜をクリアにする施術をお勧めします。
移植に向けた施術
＊生理前の施術：
・生理をしっかりと迎えることも大切です。
・胚移植後の着床のために内膜をクリアにする施術です。
＊生理後の施術：妊娠に向けた全ての機能が動き出します。
・胚移植後のホルモン維持のために排卵も必要になります。
・子宮の内膜を厚くするために血流を促す施術です。
＊移植前の施術：
・赤ちゃんを迎えるために心と体を穏やかに保ちます。
・移植に臨むため緊張を緩める施術です。
子宮内膜の厚さを確認し、受精・分割した胚の移植をおこないます。
＊移植後の施術：移植した胚が子宮内膜に着床します。
・卵胞が黄体となり高温期の継続を促します。
・胚の着床を促し妊娠を継続させるための施術です。
・新鮮胚の移植と胚盤胞の移植は施術のタイミングが違います。
胚移植後7~10日後に採血でホルモン値(HCG)で妊娠を確認します。
体外受精の処置に合わせた鍼灸施術は
あなたの体調を妊娠に向けて整えることができます。
