2023-04-27その他, 産活, 逆子のお灸

出産報告「無事無痛分娩で出産終えました。」外回転術とお灸!?

当院では「逆子のお灸」もおこなっています。
昨晩、無痛分娩での出産報告をいただきました。

34歳、初産。
3月中旬、妊娠32週で「逆子のお灸」の施術で初診。
無痛分娩での出産を希望して、産院を予約してありました。

ただ、逆子での分娩は出産リスクが高まるため
帝王切開での分娩になってしまうため
どうにかして逆子を戻したいと切望していました。

34週目の妊婦健診に向けて
3日に1回の施術と、自宅での毎日のお灸を指示いましたが、
初診を含め3回の「逆子のお灸」の施術をおこなった後
連絡が途絶えてしまい、しばらく状況を思案していました。

初診時に聞いていた無痛分娩での出産予定日の3日前に
突然「逆子のお灸」の予約の連絡があり、
「実は未だ逆子が戻っていないんです汗」
と報告されました。

しばらくの間どうしていたのかと聞くと
「産院で“逆子の外回転術”を受けて苦しんでいました」
とのこと。

「逆子の外回転術」は読んで字の如く
胎内の赤ちゃんをお腹の外から圧迫を加えて
物理的に回転させる手技です。

昔からある手技で、産院の先生や助産所の助産師が
逆子を戻すために行われることがありました。

ただ、お腹の外から加える圧が結構強くて、
妊婦さんに負担がかかることや、
胎児に向けた圧の方向など手技的に難しいことなどで
今ではあまりおこなわれない手技です。

この妊婦さんの感想として
「手技の最中も圧迫されて苦しく、
その後も赤ちゃんが動いて結構お腹の痛みが続きました」。

赤ちゃんしたら堪らないですよね、
居心地の良いところを無理やり押されて
方向を変えられてしまうわけですから。

結局、外回転術でも戻らなかったので
帝王切開のための入院を前に、最後の挑戦と思い
「逆子のお灸」を受けに来たと言うことでした。

入院日も逆子の状態だったようですが、
冒頭のLINEの報告通り最後の外回転術で逆子が戻り、
無事に無痛分娩での出産を迎えられた様です。

ヨーロッパでは無痛分娩が主流で、
効率を優先して入院・出産も予約した日程で行います。
しかし逆子の場合は状況により帝王切開となり、
出産等の予約は変更され、手術処置となってしまいます。

日本でも少しずつ無痛分娩の施設が増えてきていて
今後の出産は無痛分娩が主流になるようですが、
逆子の扱いは今まで通りなってしまうわけです。

今回のケースは「逆子のお灸」が
どのように作用したかは不明ですが、
「すんなり成功」と言う言葉に注目すれば、

お灸を通じての経絡刺激が子宮に緩みを与えて
外回転術の圧をうまく胎児に伝えることができて、
逆子が戻った、なんて考えることも出来るのかも知れません。

単に、外回転術の手技がうまくいったとも捉えられますが…。
＊産院での手技なので当方では行いません。

いずれにせよ、当初の予定通り
この妊婦さんが無痛分娩で無事出産できたのは何よりです。
赤ちゃんの健やかな成長を願います。

一回のお灸で状況が変わることもあります。
今回は最後まで諦めないことで
良好な結果が得られたケースだと思います。

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